メジャーリーグを楽しもう

メジャーリーグとは、アメリカ及びカナダで開催される世界最高峰のプロ野球リーグです。
「MAJOR LEAGUE BASEBALL（メジャー・リーグ・ベースボール）」の略称で、それぞれの頭文字をとって「MLB」と表記されたり、日本では「大リーグ」と呼ばれることもあります。
　メジャーリーグにはアメリカン・リーグ（ア・リーグ、American League）とナショナル・リーグ（ナ・リーグ、National League）の２つのリーグがあり、それぞれのリーグに15チーム、合計30チームが所属しています。

　アメリカ合衆国に本拠地を置く29球団とカナダに本拠地を置く1球団の全30球団から構成されています。
　各チームはリーグごとに東地区、中地区、西地区に所属しています。

　2022年4月現在の日本人メジャーリーガー一覧です。
　応援してください。

▼アメリカン・リーグ所属球団

No.	氏名	ふりがな	チーム名	背番号
	菊池雄星	きくち・ゆうせい	トロント・ブルージェイズ	16
	沢村拓一	さわむら・ひろかず	ボストン・レッドソックス	18
	前田健太	まえだ・けんた	ミネソタ・ツインズ	18
	大谷翔平	おおたに・しょうへい	ロサンゼルス・エンゼルス	17
	有原航平	ありはら・こうへい	テキサス・レンジャーズ	17
	加藤豪将	かとう・ごうすけ	トロント・ブルージェイズ	29

▼ナショナル・リーグ所属球団

No.	氏名	ふりがな	チーム名	背番号
	鈴木誠也	すずき・せいや	シカゴ・カブス	27
	筒香嘉智	つつごう・よしとも	ピッツバーグ・パイレーツ	25
	ダルビッシュ有	だるびっしゅ・ゆう	サンディエゴ・パドレス	11

　日本人初のメジャーリーガーは村上雅則投手（1964 - 1965年）。それから30年たった1995年、野茂英雄が日本人2人目のメジャーリーガーとなりました。
　野手は2001年のイチローと新庄剛志から移籍し、現在まで50人以上の選手が活躍しています。

日本のプロ野球は年間143試合ですが、大リーグでは1チームの試合数は162試合で、よりもやや多めです。
　試合数の内訳は
　■同リーグ同地区（対4チーム）は19試合×4チームで計76試合
　■同リーグ他地区（対10チーム）は6～7試合×10チームで計66試合
　■インターリーグ（交流戦　日本のセパ交流戦のようなもの）は3～4試合×6チームで計20試合
　広いアメリカを遠征して試合を行うのですから、たいへんですね。

　メジャーリーグの大まかな開催スケジュールは次のようになっています。
　2月中旬～3月下旬　スプリングトレーニング
　4月上旬～　レギュラーシーズン
　7月中旬　オールスターゲーム
　～9月下旬　レギュラーシーズン
　10月～ ポストシーズン

　シーズンが終わると続いてチャンピオンを決めるポストシーズンが始まります。優勝するのは簡単ではありません。
■ワイルドカードゲーム（1戦1勝制）
　同リーグで地区2位以下の勝率上位2チームが1戦勝負。勝者がディビジョンシリーズへ進出します。
■ディビジョンシリーズ（5戦3勝制）
　同リーグのワイルドカードゲーム勝者×地区1位中の勝率1位、地区1位中の勝率2位×地区1位中の勝率3位の組み合わせ。勝者がリーグチャンピオンシップに進出します。
■リーグチャンピオンシップ（7戦4勝制）
各リーグの勝者がワールドシリーズに進出。
■ワールドシリーズ（7戦4勝制）
勝者がワールドチャンピオン。
　なかなか難しいシステムです。

　日本のプロ野球では一軍と二軍は同じチームですが、メジャーリーグには二軍にあたるチームはありません。
　マイナーリーグはメジャーリーグとは別の独立した組織です。
　メジャーリーグは１チームの登録枠は40人に制限されています。
　さらに、ベンチ入りできる枠は26人です。
　そのため、ベンチ入りできない選手は提携しているマイナーリーグのチームへ降格・昇格を行っています。　

　マイナーリーグは大きく分けて7階層、16リーグ、合計261チームで構成されています。
　下から順に、ルーキーリーグ、アドバンスリーグ、ショートシーズンA、シングルA、アドバンスドA、ダブルA、トリプルAとなり、選手はこの長い道のりを経てメジャーリーグという大舞台へと向かっていきます。

マイナーリーグの構成

マイナーリーグとメジャーリーグの違い

■チーム数の違い
　マイナーリーグ：261チーム
　メジャーリーグ：30チーム
■契約選手数の違い
　マイナーリーグの選手はメジャーリーグに登録されている選手の約60倍の選手がいます。その中でヒエラルキーの中のトップであるメジャーに上がるのは狭き門です。
　マイナーリーグ：約35名前後
　メジャーリーグ：40名（全体で120名程）
　マイナーリーグ全体の選手数はおよそ8,000人が在籍しています。
■参加国の違い
　メジャーリーグはアメリカとカナダの二か国で構成されるも、マイナーリーグは中南米のメキシコ・ドミニカを含む四か国で構成されています。
　マイナーリーグ：アメリカ、カナダ、メキシコ、ドミニカ共和国
　メジャーリーグ：アメリカ、カナダ
■年俸システムの違い
　メジャーリーグ：年俸制
　メジャーリーグは日本と同様に年俸制を取っています。また、メジャー契約選手には最低保証年俸が決められており、$563,500(約7,000万円)とされています。
　マイナーリーグ：シーズン制
　マイナーリーグは、シーズン中のみに給与が支払われる為、シーズンが終わるとトレーニングはもちろん、生計を立てるためにアルバイトなどをしています。

　マイナー選手の移動手段はバスです。トリプルＡは移動距離が長いため、飛行機を使うこともありますが、基本的にはバス移動です。しかし、飛行機移動といってもメジャーの選手みたいにチーム専用の飛行機ではなく、皆さんが使用しているのと同じ飛行機に乗ります。
■メジャーはチャーター機移動が基本
　メジャーリーグでは、どのチームもチャーター機移動が基本です。
　広大な全米各地を飛び交い、連戦をこなすメジャーリーグでは、飛行機移動での選手の疲労軽減、回復は大きな課題。そこで、ヤンキースなどの多くのチームは、エコノミークラスの3列シートを選手1人で使用し、横になれるようにしているが、今回のジャイアンツのようにファーストクラスにするチームも出てきて、同じ西海岸のマリナーズやアスレチックスも同仕様にしている。西海岸のチームは、東海岸のチームより遠征の移動距離が長いため、仕方ないのかもしれない。
　広大な北米大陸だけに移動距離が日本とはケタ違い。たとえば大谷のいるエンゼルスが同じア・リーグのレッドソックスと敵地ボストンで対戦する場合、本拠地のロサンゼルスから飛行機で４０００キロあまりの距離を移動することになる。これは北海道日本ハム時代、福岡ソフトバンクとの試合のために遠征した際のおよそ３倍の距離になる。
　さらに米国には国内でも時差があり、ロサンゼルスとボストンではその差は３時間。仮に昼過ぎの便で出発すると、約５時間半かけて着いた時には、現地では時計の針は夜の８時半を回っていることになる。飛行機での移動は基本的にチャーター機で、検査場などを通らずにそのままバスで機体まで横付けされるので楽な面もあるものの、１０試合以上の連戦も頻繁にあり（エンゼルスの２０１８年は最長１６連戦）、過酷なのは間違いない。

日本とアメリカの大きさの違い

７回表が終了すると、観客みんなが立ち上がって「TAKE ME OUT TO THE BALLGAME」（「わたしを野球に連れてって」）を歌います。"7th inning stretch(セブンスイニング・ストレッチ)"といいます。
　

※時間：1分23秒　音が出ます。

　MLBでは記念日に全チーム同じコンセプトの特別なユニフォームを着用して試合に臨むことがあります。毎回、デザインは異なるのだが、特別ユニフォームや帽子などの売り上げを、基金などに寄付をすることが多いので、チャリティー活動としての意味合いも強くなっています。

ジャッキー・ロビンソン・デー

　4月15日のジャッキー・ロビンソン・デーです。1947年4月15日にジャッキー・ロビンソンは、初のアフリカ系アメリカ人として近代メジャーリーグの試合に出場し、有色人種のMLBへの道を切り拓きました。この功績を記念して50年後の1997年4月15日には全球団で背番号「42」が永久欠番となり、2007年には希望する選手が「42」を使用して試合に出場することとなりました。今では、全選手が「42」をつけて試合に臨んでいます。

母の日

　母の日の週末には、乳がんの啓発に使われるピンクリボンのカラーのピンク色に飾られたユニフォームが使われます。

メモリアルデー（戦没将兵追悼記念日）

　米国の5月の最終月曜日は兵役中に亡くなった人を追悼するための祝日であるメモリアルデーとなっています。米国のメモリアルデーでは、墓地を訪れたり、またパレードなどを行ったりして、戦没者を称えます。MLBでは迷彩柄をイメージしたユニフォームを着て試合を行います。

父の日

　父の日の週末では、選手は、前立腺癌の啓発のシンボルカラーである青色をベースにしたユニフォームを着用します。試合球も母の日と同様に水色で彩られたボールが使用されます。

独立記念日

　1776年7月4日にアメリカ独立宣言が公布されたことを記念して、7月4日とその前の週末に行われる試合では、選手は星条旗をモチーフにしたユニフォームを着用します。